【保存版】一眼レフで月撮影!入門機を例に設定を解説!
一眼レフ大好き田中さんです!
写真撮影が好きで風景、星空、ペット、料理など多様な撮影をしています。
少し前に星空を撮影する方法・設定を次の記事で解説しました。
今回、紹介するのは「月撮影」です。星空と同様に撮影してみたい被写体の一つですよね。
そんな月撮影ですが星空同様に次の様な印象がありませんか?
・撮影が難しそう
・撮影機材が高そう
・スマホで撮影してみたけど綺麗に撮れない
夜空に浮かぶ存在感のある月を撮影したい!と思ってもオートでは撮影が難しいのが現状です。
実際に撮影しても明るいだけで分かりにくい写真になったという方も多いのでは?と思います。
今回は、そんな月撮影の方法・設定をミラーレス一眼の入門機を使用して解説していきます。
最初に撮影例を紹介。
今回の記事をマスターすれば同じように月の撮影ができる様になりますよ。
・スマホで撮影はできる?
・必要な機材や撮影に向いている条件
・一眼レフで月を撮る方法・設定
それでは紹介していきます。
月撮影 – スマホで撮影はできる?
そもそも一眼レフではなくスマホで撮影はできないのか?と思いませんか?
現状(2022年10月)だと月をスマホで撮影するのはなかなか難しいです。
・センサーサイズが小さい
・デジタルズームだと望遠側で解像度が落ちる
※光学ズームだと劣化がない
・機種によってはマニュアル撮影ができない
センサーサイズが小さい
センサーサイズによって写真の出来は大きく変わります。
一般的なセンサーサイズの違いは次の画像が分かりやすいです。
センサーサイズが大きいと一般的に次のようなメリットがあります。
・解像度の高い高画質な写真が撮れる
・色彩表現が向上する
・ぼけが大きくやわらかになる
遠い被写体ほど高精細に撮影するにはセンサーサイズが大きい方が有利です。
APS-C以上のセンサーサイズがオススメです。
デジタルズームだと望遠側で解像度が落ちる
月はかなり遠い被写体の為、望遠レンズを使用した撮影になります。焦点距離で言うと200㎜以上が目安です。
その上、一眼レフのレンズの様な光学ズームが推奨されます。
スマホのレンズは基本的にデジタルズームなので望遠にすると画質が劣化するため綺麗に撮影できません。
光学ズーム:レンズを動かして焦点距離を変化させ、画質の劣化のないまま被写体を大きくする
デジタルズーム:撮影時の画像の一部をコンピュータ処理で補完拡大する(画像劣化あり)
※2022年10月現在ではXPERIA1Ⅳの望遠レンズ(85㎜~105㎜)がスマホ初の光学ズームに対応しています。
22年9月にXperia1ⅣのSIMフリーモデルを購入しましたので後日撮影が出来次第、記事にします。
機種によってはマニュアル撮影ができない
月はオート設定では撮影が難しくマニュアル撮影が基本です。
月はかなり明るい被写体で撮影は夜間であるため、スマホでオート撮影をすると
夜の暗さを認識し被写体をより明るく撮影しようとしていまします。
そのため、必要以上に明るくなってしまい撮影できません。マニュアル撮影に対応したスマホでの撮影が必要になります。
Xperiaだと「Photo pro」というマニュアル撮影特化アプリがありオススメです。
月撮影 – 機材・撮影条件
つづいて撮影する前に準備したい物、知っておきたいことを解説します。
準備が撮影する上で一番重要です!
必要機材
月を撮影する上で準備したいものは次の物になります。
・一眼レフカメラ
※今回はSONYのミラーレス機で解説
・望遠レンズ(200㎜以上推奨)
・三脚
・レリーズ(あると便利)
一眼レフカメラ
今回、撮影に使用したのは次のミラーレス一眼「SONY α6000」です。
入門におすすめのカメラで次の様なズームレンズキットも存在します。
本格的にカメラを始めたい方にベストバイです。
望遠レンズ
焦点距離200㎜以上が月撮影には望ましいです。
今回はα6000のズームレンズキットに付属している次のレンズを使用しました。
35㎜判換算値で82.5~315㎜とけっこう望遠ですので撮影可能です。
キットの望遠レンズではかなり使える方なので持っていて損はないです。
三脚
三脚は絶対に使用しましょう。
星空撮影と違いシャッタースピードは速いですが遠くのものを撮影するときは手振れしやすいので三脚を使用して確実に手振れを防止しましょう。
今回の撮影では安価な次の三脚を使用しました。
レリーズ
あると便利なのがレリーズです。ようは外付けシャッターですね。
本体で設定を完了させたら設定をロックしてレリーズで撮影すれば撮影もしやすくシャッター時のブレも防止できます。
本体のセルフタイマーで代用する事もできますのでお好みで使用しましょう。
撮影条件
撮影条件ですが、確認すべきは「天気と月齢」です。
天気
当たり前ですが曇りや雨天では撮影ができません。天気予報をしっかりと確認しましょう。
さらに星空撮影でも紹介したように「星空指数」が高めの日を選びましょう。雲も比較的少なく撮影がしやすいです。
tenki.jpで星空指数が確認できますよ。
月齢
月齢を確認して撮影の日を決めましょう。
一般的には満月(月齢14.8)が一番撮影しやすく、三日月(月齢2.5)が一番撮影しにくいとされています。
今回は比較的満月に近い月齢で撮影しています。
天気、星空指数、月齢を確認してベストな日を決めましょう!
月撮影 – 撮影方法・設定
それでは、いよいよ撮影の解説をしていきます。
分かりやすくステップにして説明していきます。
撮影方法
安定した場所を探し三脚を立てて動かないことを確認しましょう。
モードのつまみを回しM(マニュアル)に設定します。
※事項の設定で解説しています
撮影設定
それでは実際の撮影時の設定を解説していきます。今回の撮影は比較的 満月に近い月齢で撮影しています。
気になる撮影時の設定は下記のとおりです。
F値:9.0
ISO感度:200
シャッタースピード:1/125秒
フォーカス:マニュアル
セルフタイマー3秒orレリーズ
焦点距離315㎜(35㎜換算値)
フォーカスはオートだと合わないのでマニュアルに設定してフォーカスリングで調整しましょう。
上記設定で撮影したのが冒頭でも紹介した下記の撮影例です。
入門機とキットレンズでもここまで月を撮影する事が可能です。
下記は月撮影における露出設定の目安です。あくまで目安なのでその日の状況や月齢に合わせて調整して慣れましょう。
F値:8.0以上
シャッタースピード:1/125秒以上
ISO感度:200~400
月撮影 – まとめ
今回は月撮影について簡単に紹介してきました。
初心者向けの撮影方法ですので思ったより簡単ではなかったでしょうか?
撮影例は実際に撮った写真をトリミングして拡大しています。一眼レフの高解像度だとトリミングして拡大してもハッキリと月のクレーターも確認できますよ。
皆さんも今回の記事を参考に月撮影に出かけてみてください。
それでは、また!